高校一年生の時、化学の勉強法で限界を感じ家庭教師の先生に教わった話

家庭教師について

はじめに

私は高校一年生のときに、家庭教師の先生を頼んだことがあります。

高校受験が終わってほっと一息つき、まだ大学受験まで時間があるのだから勉強はゆっくりやるのでいいやと思っていたら、

高校の内容は進むにつれ中学までと違って重みがどんどん増してくるもので、

ちょっとずつ着いていけない感じが出だし、夏に至るような頃には分からない事柄が大分積み重なってしまったのです。

このときの私の場合、化学が問題だったのですが、高校のこの科目をちゃんと教えてもらえる塾というのを住んでいるところの近くでほとんど聞かず、

また自分の性格的にもその場にいる皆と競うような塾の感じよりも、落ち着いて自分独自の質問にどんどん答えてもらえる形式がいいなと思い、

母親の勧めに従って家庭教師の先生に見て頂くことにしました。

家庭教師に決まった先生は医学部に通う女の先生でした。

小柄で可愛らしい感じの、すごく美人な先生で、毎回来て頂くのがすごく楽しみになったのを覚えています。

医学部に入った方だけあってしっかりした空気の支配が上手な方だったので、ぴりっとした程よい緊張感を持って授業を受けることが出来ました。

私は人に懐いたり距離を近くしたりすることを本来好まないので、あまり子供っぽくない態度だったかもしれませんが、

先生は私以上に全くこちらに寄って来ない感じの方で、自分にとってはそんなところも有り難かったなと思います。

独自の勉強法では限界を感じた

授業では主に、理論化学の最初の方を教えて頂きました。教科書レベルの内容が分かっていないと思ったので、そこから聞いていきました。

高校へ入ってから勉強のペースはゆったりにしてしまっているとは言え、県下において伝統的な進学校に入ったし、

私自身が親に医学部に入れと言われて育っていたのもあるしで、勉強せざるを得ない周囲の目線があるので、

一応ある程度以上の一生懸命さで独学などはしてはいました。

でも自分一人でやっていて疑問が湧いたままになっていることは、時間が経つにつれどうしても問題集に出てきた問題の解法を全く丸暗記しているのみの状態に近づき、

これ以上このままの独自の勉強法にしておくとまずいということになっていました。

一度解いた問題は解けるけれど、これから先初見の難問を解くことや、応用力を利かせて考えることが難しくなってしまうだろうという感じです。

高校の最初の頃には、この先自分は暗記型でいくか理解し考える路線でいくかのふるい分けを自分に課す時期があると思います。

周りでは結構自分は暗記でいいやという人が多かったのですが、私は暗記よりも理解が好きだったので、出来る限りその方向性でこの先の化学をやっていけないものかと、

先生の言うことを頑張って消化していけるといいなと考えていました。

先生の授業は自分にとってとても分かりやすく、どの言葉もピンポイントでこちらの理解を呼び起こすようなものでした。

初歩的なことから頑張らなくちゃいけないから、びしばし特訓しようという風でもなく、ただ言われたことをちゃんと聞いて、

先生の指定してくれる問題をやってみるだけで、結構すぐに成果が感じられるような授業をして下さっていました。

やっぱりそこら辺は医学部の先生という感じで、とてもありがたいことです。

先生から教わった化学のモルという概念の理解で好転した私の勉強法

結果的に、化学のモルという概念について自分なりの理解のつかみ方を持つことが出来て、そのようなことが以降の勉強に非常に有益だったなと思っています。

化学でこういった概念を理解することは、物理で言ったら力学、数学で行ったら二次関数をばっちり押さえられたようなものであり、後々本当に応用力につながります。

教科書レベルの理解のところから、難関大受験のための勉強内容を咀嚼するのが楽な状態へジャンプアップすることが出来たので、とても嬉しかったですし、大人になった今も感謝することがあります。

私は結局医学部進学は自分の希望と全く違うということから、親とケンカし受験はせずに別の世界に行ったのですが、

やはり自力では分からなくて不得手という分野においても、自分に適性のあった、暗記よりも考えること重視で解決するという力を持てたことで、きっと随分よい道に乗れたと思っています。

ちなみに家庭教師をお願いすることは、そのような自分のテーマが解決していくのに従って終了となりました。

家庭教師の先生に来て見て頂くことは、案外エネルギーを要するのです。

一対一でコミュニケーションする必要性があるからかもしれません。

学校での生活と一緒にそれもあるとなると、私は体力がちょっと切れてしまうような感覚がありました。

それなので授業内容のキリがいいところで、残念だったですが終了申し込みをしました。

お世話になったのは結構短い間で、本当は大学受験終了まで見て頂きたかったなとは思っています。

先生とは授業内容以外のことはほとんど話さなかったのですが、先生の雰囲気や喋り方の様子などから、医学部生活が楽しそうだなというのが伝わってきました。

そういうことを知れるのは、学生の先生に教わったことの恩恵かなと思います。

家庭教師の先生に教わるがどうか迷われている方へ

これから家庭教師を頼もうとされている方には、きっとどんな先生が担当になったとしても必ず得るものがあるため、

色々考え過ぎずまずは先生のガイドしてくれる通りに授業を受けてみることをおすすめします。

そして小さなことでもいいので、そのとき得たもので自分なりの何らかの実を結ぼうとしてみるとよいです。

進路や将来の道のりを作っていくのにきっと役に立つはずだと思います。

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